26年5月~7月読書報告です。

 5月~7月の読書報告です。既に報告しましたように、「9条の会つるかわ」を有志の皆さんと再建し、6月中旬に再建第一回の会合を開催しました。そこで講演をした関係で、その準備のための読書と、講演を終えて気休めの読書が中心でした。

 写真右と中央は講演準備関係の本です。不破哲三『憲法対決の全体像』は古い内容ですが対決の構図を整理する上で役立ちました。恩師・堀尾輝久先生の『地球時代と平和の思想』は熟読しました。日本国憲法9条の発案者が幣原喜重郎である事の詳細な論証などとても参考になりました。『「憲法改正」の真実』は樋口陽一・小林節両憲法学の重鎮の対談で、何が論点かすっきりと整理されています。矢作弘『社会主義都市ニューヨークの誕生』はアメリカ社会の最深部で何が生じているか、日本社会の変革の展望を理解する上でも貴重な内容です。

 写真中央は、再読したブックレットです。大江健三郎他『いま、憲法の魂を選びとる』は9条の会呼びかけ人のお一人・三木睦子氏が亡くなられた追悼集会での講演集。その下の永井先生『憲法に緊急事態条項は必要か』。戦前の大日本帝国憲法と、諸外国の憲法の歴史を丁寧に踏まえて、緊急条項の果たした役割を解明しています。伊藤先生の『憲法は誰のもの?』は憲法の基本を理解する上で貴重な内容です。9条の会ブックレット『高市政権の改憲策動に抗して』は、2026年2月の総選挙の結果を踏まえた渡辺治・小沢隆一両氏の分析です。加藤周一・高畑勲両氏の名著はこの機会に再読しておこうと思い読みました。

 写真左列は講演後に気晴らしのために読んだ本です。山本文緒『無人島のふたり』は余命宣告を受けた作家と家族(ご主人)の愛情あふれる物語。『毒入りチョコレート事件』は今から約100年前の、英国本格推理小説黄金期を代表する最高傑作。一つの殺人事件を6人が全く異なる観点から推理を出し合う知的に興奮する作品。斎藤美奈子著の2冊『忖度しません』『絶望はしません』は、著者が一つの話題・テーマを選択して関係する3冊を選んでコメントしています。ヴァラエティに富んだ話題・テーマ選択と関係する書物のコメントも大変勉強になります。丹羽宇一郎さんの2冊『戦争の大問題』と『Z世代は戦後初めて銃をとる世代になるかもしれない』。伊藤忠商事の経営再建に取り組んだ経営の第一人者である著者が、戦争体験者に足を運んで「戦争とは何か」を聞き取りして経営者らしい視点から教訓を導きだしている前者と、未来に向けて「戦争を起こさない教訓は何か」を鋭く解明している力作です。

 以上、憲法関係の読書が中心でしたが、政治状況がきな臭い中でもう少し引き続いて憲法関係を読み続けていこうと思っています。