第一・二章の感想に対するコメント 渡邉崇大
・阿部さんの感想に対するコメント
まずはじめに第一章に対してだが、植松容疑者がなぜこのような行為に及んでしまったのかという事に、阿部さん自身の見解を述べていてよかったと思った。しかし、疑問に思ったことがある。阿部さんは本文の初めに「原因は優生思想によるヘイトクライムであるのか疑問に思った」とあるが、文の途中に「利益を得るために人を殺すという考え」とあり、これは優生思想の考え方なのではないかと思った。
つづいて第二章を読んでの感想だが、障がい者を弱者とすることは逆に差別になってしまうという意見に納得した。しかし、どうすればよいのかという事も書いておくとよいかと思った。
・磯崎さんの感想に対するコメント
第一章の感想を読んで、磯崎さんのこの事件に対する着眼点がよいところだとおもった。いつ、何が原因でこの事件を起こそうと考えたのかは重要なところであると思う。その原因について自分の仮説を立ててみるとよいのではないだろうか。
第二章では、本文を読んで自分の感想を述べると同時に、現代社会の問題点にも触れていてよかったと思った。
・志賀さんの感想に対するコメント
第一章では、志賀さんの考え方がはっきりしていて読みやすいと思った。仮説も立てており、現在、障がい者施設で抱える問題点も述べられていてよかったと思う。
第二章では、報道の仕方に注目し、その問題点についてこれからどのようにしたらよいかなどが書いてあり良かったと思う。
全体的に、優生思想のどのようなところが問題なのかを論じてほしかったと思う。
・高橋さんの感想に対するコメント
第一章では、一部の人たちから称賛の声が上がり、その理由として意識や思いの違いがあるという事に納得した。
また、第二章では親の意識が日本全体と同じ意識であると現状は変わることはないという意見に同意する。
・坪井さんの感想に対するコメント
第一章は身近な経験から自分の意見を述べ、障がい者にはレッテルが張られているという意見に少し考えさせられた。
第二章では、最後のほうに「自分の中で時効にしてしまっている。」という言葉は多くの人に当てはまると思う。この事件は多くの人が考えるべき問題であるのに過去のものにしてしまっていることは良くないと思った。
・名倉さんの感想に対するコメント
第一章で述べられた「無意識的差別」という言葉に興味を持った。確かに、社会的弱者に対する同情というのは、じつは差別になってしまうということが理解できた。
第二章では親の意識が変わってしまうことについて、日本全体の意識が原因であるという事はまさしくその通りだと思う。しかし、「田舎のような閉鎖的コミュニティでは、より肌に感じられてしまうのだろうか。」とあるが、これはどこであっても同じだと思う。
・馬場さんの感想に対するコメント
第一章では、馬場さんの考え方が伝わってきてよかったと思う。植松容疑者の行動について理解できない点が述べられており、この事件の奥深さが伝わってくるコメントだった。また、この事件について馬場さん自身の解釈を入れたほうが良いのではないだろうか。
第二章で、「障害を持っていない子供でも匿名を希望する保護者はいるのではないか」という意見は、私も同じ意見である。最後の文章で「障害を持った人に対する考えを変えていかなくてはいけない」とあるが、どのような考えが望ましいかを書いておくとよいのではないだろうか。
・星野さんの感想に対するコメント
第一章で気になった個所は、この事件はヘイトクライムの側面があり、労働環境問題と切り離して考えるべきだというところだ。私はこの事件が起こった背景に少なからず労働環境門大がかかわっているのではないかと考えた。植松容疑者はもともと介護施設で働いており、初めから優生思想に取りつかれているのであれば、そこでは働かないだろう。労働環境に問題があったためにその思想に行きついてしまったのではないだろうか。
第二章では、最近起きた京都アニメーション放火事件と報道の仕方が対照的であるという事に注目したコメントで、差別が社会全体に蔓延しているという事が分かるコメントだった。