「親」ついて 阿部恵大

親と聞けば自分を生み、育てた父と母であり、血のつながった存在であると思う。しかし血の繋がりを親であるという前提とするのならば、親の再婚などで片親が肉親ではない場合や、養子をとった里親などは血が繋がっていないので先に述べた前提だと「親」ではないということになってしまう。だが血が繋がっている肉親であっても虐待やネグレクトをする親もいる。このような実情がある中で単に肉親であるというだけで「親」と認めてはいけないと考える。
ではどのようなものが親と呼べるのだろうか。それは子どもが親だと認めたものが親なのではないかと考えた。社会や環境、一般的な認識というような子どもの周りが決めるものではなく、「この人は私にとって親だ」と認められるものが親であると私は考えた。
 そうであるならば里親などのような血が繋がっていな者が保護者となり育ててくれたとして、それを子供が親であると感じた場合、親子であると言える。また血が繋がっていてもネグレクトや虐待をする者に対して、子どもが「この人は親として認めたくない」と感じた場合、親ではないと言えると私は考えた。