親について 高橋良汰
私は高橋家の長男として生まれた。これまで20年間生きてきて自分から親に手紙を渡すことはあったがもらうことはなかった。初めて20歳の誕生日に手紙をもらい読んだとき、今まで怒られてきたことや期待されてきたことなどの中身をきちんと知ることができて涙が出た。そこには母なりの不安や考え、思いがなどが綴られており、私という存在両親にとってどれだけ大きいものなのかを実感した。私が母に言っていたことがどれだけ母の心を痛めていたか。私が思っている以上に私は愛されていることを知った。小さいころから習い事を何個もやっていたり、色々な体験をしたりと私にたくさんの経験をさせたかった母に対し私は楽しめたこともあったが苦痛なことも多々あった。しかし今思うと自分の身になっているなと思った。だから今時を戻せるならその時の私に母は間違っていないよと言いたい。将来私も家庭を持ち父になりたいと思っている。私も母みたいに不安をたくさん抱えると思うとやはり親は偉大で大切で愛すべき存在だと思った。手紙はいつも持ち歩くために財布の中に大切にしまって母の気持ちを忘れないようにしている。