「親」についての作文 星野凌摩
親への認識の変化
親と過ごしていく中で、どこかで反抗心を持ってしまうことは、誰もが経験することではないでしょうか。私も反抗期を自覚できるほどの行いを親にしてしまいましたが、その時期の中で、親との関わりについて見直すことができたのではないかと思います。
何を見直したのか、ですが、どうして親に対して反抗心を抱いてしまうのか、ということについて考えました。振り返ると幼い頃は、親は家事全般は然り、人との関わりや仕事など、身の回りのことをなんでも出来る、と勝手に自分の中で神格化していました。しかし、私が成長して親より自分の方が出来たり、理解出来たりすることが増えてきくると、その度に反抗する機会が増えてきました。そこでイライラしてしまうのは、自分の中にある尊敬してきた親像や、親はこうあるべきだ、という自分の勝手な価値観から現実の親像がかけ離れるのを、無意識に拒んでいたからではないかと考えています。
「結局は自分の価値観が原因でイライラしているだけではないか。」
そう考えた時に、ようやく反抗期に終止符を打てたように思います。
気づけば成人していましたが、子どもの時に感じていた親への全能感は既になくなっていました。それは、親を神様のような存在ではなく、1人の人間として対等に対話できるようになった証ではないかと考えています。