「人の言葉を伝える」と先生の話を聞いて 高橋良汰
文章を読んで、荒井先生の音声を聞いて私はまずもう1度参考文章を読み直した。精読をした。読んだ上で、私は人の言葉を伝える、または書くためには私自身は自分の言葉を自分に伝えることが大切だと考えた。多数の人がそれはその通りだろうと思うかもしれないが、私にとってはそれは難しいことで、自分が考えていることや思っていることを事細かに文に起こすということはすらすらと出来ることではない。自分のことは自分がよくわかっていると言ったりもするが、それが思っていることや考えていることになるとそれは少しずつ曖昧になり文字に起こしたりそれを考えていたりするに連れて徐々に変化していったりわからなくなっていったりする。特に私自身そこが自分の中での問題点だと認識しているため、この自粛期間に入る頃から日記を毎晩書くようにした。書き始めて1週間ほどだった時、私はあることに気づいた。日記は誰も見ない、そして自分が自分に語りかけることができる唯一の時間であり、空間であるということだ。もう書き始めて1ヶ月ほど経つが、この毎晩の行事は1日自分がどう過ごしたか、そこでどう思ったかなど細かく書いている。その時の風景を思い出すとともにその時自分が感じたこと、思ったことを書くことによって自分自身を知るきっかけになる。私はこの自分自身を知るということが頭の中で議論をするということにも繋がるのではないかと考えた。