3人の関心のあるテーマを読んで 星野凌摩

名倉さん
地方が抱える問題から、生涯学習の在り方を見出そうとしている。今日では、過疎化や若年層の上京が増えて、ある報道の特集では学校に少女1人のみが通うような地域があることを知った。若者の減少によって公共の営みが成り立たなくなりつつある現状から、生涯学習そのものではなく、地方での範囲の中に焦点を絞って考察しようとしているところは、まとめやすく良い点であると考える。それでも、生涯学習について触れることは必至であり、生涯学習そのものは生涯を通して行う学習活動であるため、家庭教育に始まり、学校や社会の中での教育など様々な観点から検討していく事が必要であると考えられ、仕事量の多さに少し懸念を抱いた。

阿部さん
図書館について詳しいことはあまり勉強できていないため言及出来ない点が多い。しかし、紙媒体の本を広げて読んでいる人は、見かけなくなってきている。では読書をする人が居なくなったのか、と思うと実はそうでもなく、公共の場でスマートフォンとにらめっこ状態の人の中で、端末上で文学を嗜んでいる人は少なくない。私は読書文化の変容に関して社会のデジタル化の動きが大きく影響していると考える。紙媒体ではなく、携帯端末1つで数多くの書籍のデータを取り込むことが可能となり、文字を読むことの手軽さが増した今、尚更紙媒体の本や図書館の存在感が危うくなってきているように思う。読書をする人が減っているというより、読書を続ける一定数の人がその手段を変えていることも考慮してみてもいいのではないかと考える。

志賀さん
学校で教師が子どもと関わり、対話していくためには、その背景を探っていくことは避けては通れない。親子関係や生活環境を知ることで、子どもの心理や考え方、行動の変化についてより精細に考察する事が出来て、その子の一挙一動に表れるサインにより敏感に反応する事が出来ると思う。こうした観点から考えることは、子どもを知るために非常に重要であると考える。気になる点は、「家庭での教育やしつけ」をテーマに虐待やネグレクトを始めとした多くの要素からアプローチしていくと思われるが、広く浅くになってしまうのではないかと考えられ、少し的を絞ってもいいのではないかと思う。