第一章・第二章を読んで 志賀百香

第一章星野さん
星野さんの労働環境問題と植松容疑者が犯罪を起こした因果関係は簡単に結び付けられるべきではないという意見はとても興味深かった。家庭環境や労働環境に問題があったとしても犯罪を起こしていい訳がなく、人の命を奪った罪は重い。植松容疑者の生い立ちを知ることは事件の真相を知るために必要であるが、何があったとしても同情すべきではない。今の日本社会には、植松容疑者のように全ての人の命に価値があり、誰も人の命を奪ってはいけないということを分かっていない人がいるように思う。
第一章馬場さん
障がい者を殺害することがなぜ経済の活性化や第三次世界大戦を未然に防ぐことができるのかが理解できないという意見に同感した。特に第三次世界大戦を未然に防ぐという考えは何を根拠に思ったのか疑問に思う。社会的弱者と戦争を結び付けているということは、国同士の争いに障がい者が関係してくると思えるようなできごとがあったのではないだろうか。なぜ国内での争いではなく世界大戦なのかがよくわからない。
第二章磯崎さん
磯崎さんの精神障がいや身体障がいに関する情報が日常生活に入り込んでくれば、状況は変わるという意見には同感だ。たしかに学校で深く学ぶ機会がないため、障がいに関する知識のない人が多いように思う。それなのに、障がいという言葉だけはよく使われ、診断できるほどの知識もないのに勝手に障がい者と決める人が多いように思う。障がい者に対する偏見をなくすためにも社会で生きるすべての人が障がいに関する正しい知識と理解が必要であるように思う。
第二章高橋さん
横山氏が被害者にいてほしくなかったと述べているのは愛があったからではないかという高橋さんの意見から自分の考えを見直すことができた。名前を公表してしまえば、障がいへの理解のない人たちから大切な家族を傷つけられる可能性がある。それを恐れて守ろうとしたかもしれないが、実際にその行為が守ったことになったのかはわからない。逆に傷つけたとも言えると思う。