『相模原事件とヘイトクライム』第4章の感想 高橋良汰

この第4章を読み、「差別の反対が無関心」の言う言葉がとても印象深く、納得した。たしかに無関心であれば自分の視野にそもそも入らないわけであるから受け入れるも差別も何も生まれない。一見すると差別が生まれないから良いのではと思ってしまうが、何も生まれないということは差別が生まれた時も何も思わない、考えることをしないということなのではないかと考えた。そう思うと筆者も言っていたように無関心ということが一番の曲者である。私はこの相模原事件のことはニュースで聞いていてとんでもない事件が起こったとは思っていた。でも正直そこ止まりだった。今回ゼミでこの文献を用いることがなかったらもしかしたら考えることもなかったし、この本にもたどり着くことはなかった。これも無関心に含まれてしまうと思うと、多分ほとんどの学生や子ども、この事件を耳にしてる人も無関心の枠組みに含まれてしまうのではないか。現在では「出生前診断」などの優生思想的側面を持ったものはある。それを嬉しいと取るか疑問を感じるか人それぞれ分かれていくと思うが、優生思想が悪いことというように決めつけて終わるのではなくなんで優生思想は疑問視されるのかその背景には何があったのかを少しずつでも知らせていくことによって無関心さは軽減されていくと考える。差別の反対は公平や平等と私自身も考えていたがらこの部分を読んだだけで今のこの現実を端的に表しているようで恐ろしさを感じた。