関心のあるテーマを読んで 磯﨑未奈
名倉さん
生涯学習が具体的にはどのようなことを指しているのかが不明であった。生涯学習は学習者が生涯にわたって学習していくことなので、公民館で行われるものだけが全てでは無い。今ではオンライン学習など、地方でも様々な学び方がある。また、私は消滅可能性都市の公民館はすでに機能していないのではないかと思う。実際に、私の地元は消滅可能性都市ではないが、公民館はほとんど機能していない。人が集まる時も成人式などのイベント時だけであるし、昨年生涯学習に関する講座について調べた際も、ほとんど開講されていなかった。なので、私は消滅可能性都市に指定されている自治体の公民館は機能していないのではないかと考える。このように、地方自治体には様々なレベルがあり、また生涯学習も多様な方法があるので、名倉さんには広い視野をもって考えて欲しいと思う。
阿部さん
私は、学校教育で本を読む習慣をつけさせても、将来的に図書館に来る人は減ると考えた。まず、学校教育で本を読む習慣があっても児童生徒が本を借りに行くのは学校内の図書室であり、公共の図書館には行かない。なので、図書館に行く習慣がつかない。そして、その児童生徒が成長し大人になっても、仕事や家庭のことが忙しく本どころでは無いという人が多いと思う。また、現在は図書館に行かなくてもインターネット上で本がレンタル出来るので、習慣がある人もインターネットの方に流れてしまうのではないか。よって、図書館が存続するためには、インターネットで用事が済む中わざわざ図書館に来る意味を見つけ出すこと、つまり図書館の運営方法そのものを見直していく必要があると考える。
志賀さん
教師が子どもと関わるうえで、「家庭での教育やしつけ」に注目するのは良いことだと思う。だが、考えていきたい問題が広すぎて、ひとつひとつの問題を深く考えられないのではないかと思う。DVや経済的貧困、発達障害なども重要な問題ではあるが、文章を読んでいて志賀さんが一番関心をもっていると感じたのは虐待についてである。私は「家庭での教育やしつけ」をテーマに、虐待のみを考えても良いと思う。また、私は虐待を受けている子どもを家庭外で支援し、家庭で養育することは出来ないと考える。虐待問題は親と子どもを引き離し、お互いを支援していくことが重要だと思うからだ。先に親の思考を変えさせなければ、生活の中で子どもが再び虐待を受ける可能性が十分にある。なので、虐待について考える際、親の心理的特徴や事例に着目するだけでなく、子どもを保護する団体なども一緒に考えていく必要があるだろう。