関心のあるテーマを読んで 阿部恵大

渡邊さんの関心があるテーマについて
 私も2年ほど塾でアルバイトをしていた。渡辺さんが述べているように塾に通えるのはある程度生活に余裕のある家庭でないと通うことはできない。私もなぜそこまでお金が必要なのかそれについて考えたことがあった。塾長と仲が良かったので塾の経営について話を聞いたことがあった。塾の経営で大きく必要となってくる費用は人件費である。生徒が多ければ多いほど人では必要となってくる。また仕事に見合った給与を与えなければならない。そういった塾の経営を怠れば塾そのものを保てなくなってしまう。貧困に格差や教育格差について学ぶことは大事である。しかし学校の教員としてではなく塾を造り講師として働くことを望むのであれば、何よりも先にどうすれば塾の経営費を減らせるのかについて学ぶことが優先なのではないかと考える。

馬場さんの関心のあるテーマについて
 私は学校という学ばされている空間が悪者だとは考えない。子どもたちは学校という空間に行き、教室で自分の席に座らされ、授業を受けさせられている。そして教員が教壇に立ち子供たちに教えている。主体性という言葉を考えれば、確かに教員や社会規範という他者からの影響により、能動的に子どもたちは行動している。しかし子どもたちがこのようなルールの中で生活する空間から取り払われた場合、いったいどのように成長するのか、主体性があり自主性のある子どもに育つのだろうか。私は否であると考える。学校は社会を小さくもしたものでありそこで学ぶことは必ずしも勉学だけではない、社会の中で必要となってくるルールの中で生活するということを身につける場でもある。そうであるならば「ロボット」のように行動しなくてはならない時間も必要となってくるのではないだろうか。