2024年4月から9月までの研究活動
2024年4月から9月までの研究活動報告です。
文学部長としての相変わらずの忙しさですが、次のような研究を進めてきました。
まずはなんといっても2冊目となる『明治前期の国家と地域教育』(吉川弘文館)の校正におわれました。6月に初校、8月の夏休みには再校、さらに索引づくりです。出版社からは「間もなく手許に届く」という連絡を頂いています。届きましたら写真版で報告します。
4月から5月は、科研費関係の書類をまとめることで忙しかったです。4年間にわたる「就学史」の研究がおわりました。研究成果報告書を作成しました。あわせて今年度受けることができた「明治前期における地域の中学校設立の研究」という基盤研究Bの申告書の作成、及び刊行助成の書類の作成でした。
同時に前期は最後の講義となる「教育史1」「教育学概論1」に取組ました。全力を上げましたので講義に関係する文献を広く読みました。
其の他、手許にある読書ノートをみると、『シャーロックホームズ・最後の挨拶』(コナンドイル著)『新しい戦前』(内田樹著)『フルトヴェングラーの地平』(飯田昭夫)『第三次世界対戦はもう始まっている』(トッド)『死刑について』(平野啓一郎)『秋葉原事件を忘れない』(ゼミテキスト)『大分断』(トッド)『野菊の墓』(伊藤佐千夫)『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈)『言葉は選ぶためにある』(田中優子)『承認をひらく』(暉峻淑子)『何故働いていると本が読めないのか』(三宅香帆)『表現の自由と学問の自由』『人間失格』(太宰治・ゼミテキスト)『坊ちゃん』(夏目漱石・同)などなど、を目を通しています。
研究活動の中心となる学会参加ですが、会長を務める全国地方教育史学会の北海道大会に参加してきました。其の他調査活動ですが、9月に山口県立文書館、10月に岡山県立図書館に出かけてきました。中学校設立関係資料の調査になります。今後は、戦没学徒兵の手記の調査として、鹿児島県知覧特攻記念館、鳥取県の中学校設立関係調査を予定していますが、どこまで実現できるか不透明です。
単著2冊目が完成し後の研究計画をどうするか、検討してしっかりした計画を立てたいと思っています。