近況報告・ゼミ卒業生WNさんご夫妻と会食

先日、所用のために沼津市に出かけた。同市には2004年度にゼミを卒業したWNさんがいる。早速連絡してみたところお会いすることになった。当日は、ご夫妻でホテルまで車で迎えに来て下さった。向かったのは市街地から少し離れた閑静な住宅街にある落ち着いた雰囲気の料理屋だった。素晴らしい料理の数々、おいしい地酒に満足した。

WNさんは卒業後に少し回り途をして教職に付き、小学校・教育委員会を経て再び小学校へと活躍の場を移している。現場では頼りになる中堅教員である。お連れ合い様も保育士だということもあって、話は、担当している子どものこと、学校・幼児教育のことなどに及んだ。とても勉強になった。

また、話は当時のゼミのこと、仲間のこと、卒業後の様々な体験など尽きない。どれも印象に残った内容だったが、とりわけ当時のゼミのこと、卒業後の経験から学んだことが印象に残る。私は、大学でのゼミの目的は「答えの無い問い」を一人一人の学生諸君が仲間たちと討論を通じて深く問い続け、自分としての見解に辿り着くことにある、と確信している。無論そこでの専門的基礎知識の習得は必要である。私のゼミではそれは教え込みではない。必要に迫られた学生諸君が必死に努力して学ぶ。教員の役割はそれを補助することにすぎない。もう一つは論文を書くことである。そのためには学生諸君が自分の関心を理論的に深め、先行研究から学び、自分の主張を鍛える事である。WNさんが在籍した当時のゼミは、『きけわだつみのこえ』をテキストに「彼らが何故死なねばならなかったのか?」を徹底的に考察した(当時の教育制度・教育内容は勿論、彼らの思想形成など)。当時を振り返ってWNさんは「今の自分の血肉化しており、とても貴重・重要な経験だった」と語ってくれた。私の教育方針は誤っていなかったと確信した。

時間はあっという間に過ぎた。沼津市では、なんと珍しいことにもう一人のゼミ卒業生・KNさん(2006年度卒業)もいる。しかも今回お会いできたWNさんの2年下であるからゼミでも交流があった。次回は彼女もお誘いして再度会おうということを約束して別れた。

(写真上は大東文化大学東松山校舎、下は板橋校舎)